CNAが毎日使う!カジュアル英語フレーズ集

看護助手

こんにちは!今回は、アメリカの病院や介護施設でCNAとして働くときに、毎日使えるカジュアルな英語フレーズをまとめました。
もちろん日本の病院で英語を使う患者さんを受け持つ時にも使えます!

実際にWI州の病院でCNAとして働いていた私が現場で使っていた言い回しです🤭フレーズで覚えてしまうと日々の業務がぐっと楽になるので、是非覚えてみてください♪


1. 挨拶・名前の確認

カジュアルな挨拶

Good morning, 〇〇. I’m (名前). I’ll be your CNA/Nurse today.
How’re you feeling today?

「〇〇さんこんにちは。受け持ちCNA/看護師の〇〇です。今日は体調いかがですか?」という日本語でもお決まりセリフの英語版です。

自己紹介→自分の役職→How are you の流れは非常に鉄板です。

名前の呼び方を確認したいとき

  • What do you like to go by?
  • What should I call you?
  • How do you pronounce your name?

アメリカでは、患者さんを ファーストネーム もしくは ニックネーム で呼ぶのが一般的です。
例えば “Barbara” という名前の場合、

  • Barbara とフルネームで呼ばれたい人
  • Barb, Barbie, Barbette などのニックネームで呼ばれたい人

…と好みが人によって大きく違います。

英語圏では名前のニックネームの形がある程度決まっていることが多いですが(Michele→Mikeなど)、複数のバリエーションがあるため、最初に呼ばれたい名前を確認するのがとても大切です。

そのため、上記のフレーズで「どの呼び方が好きか」「発音はどうか」を聞くのはとても自然で、現場でもよく使われています🤭


2. 入室時の声かけ

  • Hi 〇〇, how’s it going?/how are you doing?
  • I’m just here to take your vitals / help you wash up / draw your blood.
    Is that okay? / Is now okay?

入室する前には必ず ノック をして、患者さんが驚かないようにしましょう。
部屋に入ったら、まずは 用件をシンプルに伝える のがポイントです。

アメリカの病院では、患者さんによっては「今は都合が悪い」「あとで来てほしい」と言うことがよくあります。
そんなときは、焦らずにこう返すととてもスムーズです👇

That’s all right! What time works for you?

相手の希望を聞くことで、その後の自分の仕事のタイムスケジュールも立てやすくなり、患者さんにも安心感を与えることができます。


3. バイタル測定のフレーズ

Hey 〇〇, I’m going to take your vitals.

患者さんに何をするか必ず最初に説明します

血圧

  • Can you straighten your arm for me?(腕をまっすぐに伸ばしてください)
  • Which arm is more comfortable for you?(どっちの腕がいいですか?)
  • Do you have a fistula? (If yes) Which arm is your fistula in?(シャントはありますか?ある場合、どちらの腕にありますか?)
  • Do you prefer it on your lower arm?(前腕の方がいいですか?)
  • Your blood pressure is a little high, so let me recheck it manually.(血圧が少し高めなので、手動血圧計で再測定させてください。)

アメリカの患者さんはふくよかな方が多く、上腕が脂肪や皮膚で圧迫されて血圧測定がしづらい場合があります。そのため、前腕(lower arm)での血圧測定を希望する方が意外と多いです😊前腕用の小さめカフが役立つこともあります。

また、病院や施設によっては 「収縮期血圧(Systolic)が160以上もしくは90以下、または拡張期血圧(Diastolic)が90以上の場合は、手動血圧計で再測定する」 といったルールが決められていることもあります。

現場では、手動で測った血圧を “manual blood pressure” または “manual BP” と呼びます。
例:“I got a manual BP of 148/88.”

一方、機械で測った血圧は “automatic blood pressure”、略して “auto BP” と呼ばれることが多いです。
例:“The auto BP was high, so I rechecked it manually.”

このように、auto BP → high → manual BPで再チェック という流れは、アメリカの病院でとても一般的です✅

パルスオキシメーター/心拍数

  • I’m gonna put this on your finger, okay?(これを指につけますね)
  • Can I switch your finger?(別の指に変えてもいいですか?)
  • Can I try the ear probe?(耳たぶで測ってもいいですか?)

ネイルをしている人や末梢が冷えている人などはSpO₂モニターが反応しないことも。そんなときは「指を変えてもいい?」「耳たぶで測ってもいい?」などと聞くとGood!

体温

  • Open your mouth for me… the probe goes under your tongue.(口を開けてください。体温計は舌の下に入りますね)
  • Your temp is a little high…can you cough a couple of time for me? (体温が少し高めですね。咳を2〜3回してもらえますか?)
  • Okay, I’ll recheck it.(では、測り直しますね)
  • There we go. Your temp is 99.0.(よし、99.0°F です)
  • This thermometer isn’t working well. Can I check your temp under your armpit?(この体温計があまりうまく反応しないので、わきの下で測ってもいいですか?)
  • I’m gonna take your temp on your forehead, okay?(おでこで体温を測りますね)

日本では 腋窩体温計 が主流ですが、アメリカでは 口腔体温計 が一般的に使われています。
さらに、日本は摂氏(℃)を使うのに対し、アメリカでは 華氏(°F) が標準です。そのため、アメリカの患者さんに体温を伝える時は、華氏(°F)で伝える方がベター
たとえば、

  • 98.6°F = 37.0°C(アメリカでの“平熱”)
  • 100.4°F = 38.0°C(発熱扱い)

というように、華氏基準で聞き慣れている患者さんが多いので、“Your temp is 99.0.” のように°F表記で伝えると、患者さんも理解しやすいです。

患者さんへのバイタルの伝え方

  • Your BP is 130 over 80, pulse 80, oxygen level is 95, and temp is 98.0.
  • Do you have any pain or symptoms right now?

血圧の伝え方は、アメリカでは “over” を使うのが一般的です。
たとえば、130/80“Your blood pressure is 130 over 80.” と伝えます。

また、CNAは患者さんのいちばん近くでケアをするポジションです。そのため、痛み(pain)症状(symptoms) を確認し、少しでも異変があれば RNに早めに報告すること もとても重要な役割です。

アメリカの現場ではこんなやりとりがよくあります👇

RNへの報告の仕方

  • He’s asking for pain meds.(痛み止めが欲しいそうです)
  • He felt a little lightheaded after using the bathroom. His blood pressure was 100 over 60. After lying down, he said he’s feeling better now.(トイレのあとに少し立ち眩みがありました。血圧は100/60、横になった後は大分良くなったと言っています。)
  • He’s asking for some water. Can I give him his PM shift water? I think he might be on a fluid restriction.(〇〇さんが水が欲しいって言っているのですが、午後分のお水お渡ししてもいいですか?水分制限があったと思うのですが。)
  • His temp went up to 100.4. I rechecked it, and it’s still 100.2.(体温が100.4°Fまで上がっています。再検しても100.2°Fでした。)

CNAが小さな変化をキャッチしてRNに共有することで、患者さんの状態悪化を早期に防げることもあります。

4. 退室時のフレーズ

  • Is there anything I can do for you right now?(他に何かできることありますか?)
  • Do you have your call light?(ナースコールはありますか?)
  • Here you go—keep it close, okay?(はい、どうぞ。近くに置いておいてくださいね)
  • Call me if you need anything. I’ll be back later.(何かありましたらナースコール押してください。また伺いますね。)

CNAは患者さんの安全と快適さを守るために、退室前の確認が非常に重要です。

  1. ナースコール が手元にあるか
  2. 部屋の環境 が整理され、清潔かどうか
  3. ベッドの高さ が最も低い状態になっているか
  4. ベッド柵 が3点上がっているか
    • 4点上がっている場合は身体抑制扱いになるためNG

これらを確認してから退室することで、患者さんの安全と安心感を確保できます。


5. 清潔ケア(洗面・清拭)

アメリカの病院では、日本のように 「一斉清拭」 のような慣習はほとんどありません。
患者さんの自由が尊重されるため、処置や体調管理で清拭が必要な場合以外は、基本的にこう聞きます。

  • Hey 〇〇, do you wanna wash up today?(今日はお身体を拭きますか?)
  • Wanna get cleaned up a little bit?(ささっと清拭しませんか?)
  • What time works for you?(何時に実施したいですか?)

断る患者さんへの対応

中には清拭を断り続ける患者さんもいます。そんな場合は、提案方法を少し変えてみるとスムーズです。

“That’s all right! Would you like to wash up a little bit when you go to the bathroom next time? You can brush your teeth too if you’d like!”
(次トイレに行くときに、歯磨きと一緒にささっと清拭しませんか?)

このように柔らかく選択肢を示すことで、患者さんの尊厳を守りながら清潔ケアを促すことができます。


6. 採血(Blood draw)

州や施設によってはCNAでも採血できる場合があります。そんな時に使えるフレーズがこちら👇

  • Alright 〇〇, I’m gonna draw your blood real quick.(〇〇さん、これから採血していきますね。)
  • Can I get your last name and date of birth?(確認のため氏名・生年月日を教えてください)
  • Can you make a fist for me?(手をグーっと握ってください)
  • You’re gonna feel a little pinch. / It might sting a little bit.(ちくっとしますよ。)
  • All done! You did great.(終わりです。お疲れ様でした。)
  • Hold this here for me, please.(ここ押さえてください。)

採血がうまくいかない時

  • This vein’s rolling! / You have a rolling vein! (血管が動いてしまいますね。)
  • Let me try another spot, okay?(別の場所で試しますね)

何の採血?と聞かれた時

患者さんによっては「何を調べるの?」と聞いてくる場合があります。そんな時はこんな感じで返答できます。

  • The doctor wants to check your troponin.(医師がトロポニンを確認したいみたいですよ。)
  • I think we’re going to check your blood cell count.(血球数を確認するようです)
  • We need to check your BNP. It helps us monitor your heart function.(BNPを確認します。心臓の状態を把握するのに役立ちます)

採血に関して知っておくといいこと🔍

日本では「血算」「生化」「凝固」「血糖」などによってスピッツ(採血管)が異なりますよね。
アメリカも同じで、採血ラベルに調べる項目が書かれているので、それを見れば 何をチェックするのか患者さんに伝えることができます

1. CBC (Complete Blood Count:血算)

患者さんに説明する時は、例えば:

“We’re checking your CBC to see your red and white blood cells and platelets.”
(赤血球・白血球・血小板を確認するための血液検査です)

2. BMP / CMP(生化学検査)

  • BMP = Basic Metabolic Panel
    基本的な電解質や腎機能のチェック
  • CMP = Comprehensive Metabolic Panel
    BMPに加え、肝機能なども含む総合検査

患者さんへの説明例:

“The doctor wants to check your BMP to monitor your electrolytes and kidney function.”
(医師が電解質や腎機能を確認するための検査です)

3. aPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間:凝固検査)

患者説明例:

“We’re checking your aPTT to monitor your heparin therapy.”
(ヘパリンの効果を確認するための検査です)

4. Crossmatch(クロスマッチ)

輸血用の血液が患者さんに適合するかを確認する検査です。

患者説明例:

“We need to do a crossmatch before your transfusion to make sure the blood is compatible.”
(輸血前に、血液が適合するか確認する必要があります)


7. 体重測定(Weight check)

循環器や病院などでは特に毎日の体重測定がCNAの仕事だったりします。そんな時に使うフレーズです👇

  • I need to get your weight real quick.(体重を測りますね。)
  • Go ahead and step on the scale.(体重計に乗ってください。)
  • Alright, you’re good.(はい、終わりです。)

ゼロ設定前に乗ってしまった時

患者さんが体重計に乗るタイミングが早くてゼロ設定前の場合は、こんな声かけが自然です。

  • Can you step back a bit so I can zero the scale real quick?(少し下がってもらえますか?ゼロを設定しますね)
  • Let me zero the scale first. Okay, now we’re ready!(まずゼロを設定します。はい、これで準備完了です)

8. スクラブ(Pre-op scrub)の説明

手術前に行う特別な清拭(CHG wipeなど)を説明するときのフレーズです。

導入:処置の説明確認

スクラブの前に、患者さんが処置内容の説明を受けているか確認すると安心です。

Hey 〇〇, how’s it going? You have a (catheterization) procedure today, right? Has your doctor or nurse already explained it to you?
(〇〇さんこんにちは、体調どうですか?今日は(カテーテルの)処置があると思うのですが、医師や看護師から説明は受けていますか?)

I think your nurse has already told you, but before the procedure, you’ll need to do a clip and scrub.
(看護師が既にお伝えだと思いますが、処置前に剃毛とスクラブ清拭が必要です。)

スクラブの説明(患者さんへの説明)

  • We’re going to wipe your skin with this special soap to help prevent infection before your surgery/procedure. (手術/処置前に感染予防のため、特別な石鹸でお肌を拭きますね)
  • First, we’re gonna clip your hair on your wrist and groin, and then we’ll clean you up with CHG wipes. While you’re getting cleaned, I’m gonna change your sheets, okay?(まず手首と鼠径部の毛を剃ってから、CHGワイプで清拭します。その間にシーツも交換しますね)
  • Can you wipe yourself, or would you like some help?(ご自分でできそうですか、それともお手伝いしましょうか?)

スクラブお手伝い時の声かけ

  • We have 6 wipes in this package. Each one is for your arms, legs, chest, and back.(このパッケージには6枚のワイプがあります。それぞれ、腕・脚・胸・背中用です。)
  • You need to scrub each area for about 30 seconds.(各部位をそれぞれ 約30秒間 かけて清拭してください。)
  • When you’re done, you’ll need to put on a clean gown and new socks. Please take off your underwear.(清拭が終わったら、清潔なガウンと新しい靴下を着用してください。下着は脱いでください。)
  • I’ll start with your arms / chest / legs, okay?(では、まず腕/胸/脚から始めますね、よろしいですか?)

スクラブ完了の声かけ

  • All done! You’re all set for procedure/surgery.(はい、終わりです。これで処置の準備はばっちりですね。)
  • Let me know if you feel uncomfortable.(何か不快感などありましたら教えてください。)

9. 歩行介助(Ambulation)

CNAとして患者さんの歩行をサポートするときに使えるフレーズ集です。安全と安心を意識して声かけするのがポイント👌

歩行の誘い

  • Hey 〇〇, would you like to take a walk? / Ready to take a walk?
    (〇〇さん、歩いてみますか?/歩く準備はできていますか?)
  • If you feel dizzy or uncomfortable, please let me know.
    (めまいや不快感があれば教えてくださいね)

ゲートベルト装着・準備

  • I’m gonna put this gait belt on you. Is it too tight? You feel okay?
    (ゲートベルトをつけますね。きつくないですか?大丈夫ですか?)
  • Can you scoot your butt toward me / the edge of the bed?
    (お尻をこちら/ベッドの端までずらせますか?)
  • You’re gonna push your bed and stand up, okay?
    (ベッドを少し押してくださいね)

立ち上がり・歩行開始

  • Let me help you stand up. I’ll count 3… 1, 2, 3!
    (立ち上がるのを手伝いますね。3つ数えます…1, 2, 3!)
  • Feeling okay? Any dizziness?
    (大丈夫ですか?めまいはありませんか?)
  • Take your time, no rush.
    (ゆっくりで大丈夫です。急がなくていいですよ)
  • I’ve got you.
    (安心ワード。支えているよ、という意味)

歩行終了・褒める

  • Look at you! Awesome!
    (すごいですね!)
  • Let’s head back to your bed/chair. Good job!
    (ベッド/椅子に戻りましょう。よくできました!)

おわりに

いかがでしたか?これらのフレーズは実際に私が使ってきた英語フレーズです。拙くても通じることは実践済み🤭

CNAや看護師の仕事は“声かけ”がとても大事。ちょっとした英語表現の違いで、患者さんの安心感がぐっと変わります。

今回紹介したフレーズは、どれも現場で実際に毎日使われているカジュアルな言い回しなので、そのまま使って大丈夫です!

他にも知りたいフレーズなどありましたら問い合わせ欄からリクエストくださいね♪

この記事は参考になりましたか?
はいいいえ
タイトルとURLをコピーしました