“TOEIC700点”でも話せなかった私が、アメリカ医療現場で働けるようになるまで
こんにちは、Rihoです。
私は日本で育ち、英語には幼い頃から触れてきたものの、アメリカに来るまでは“聞けるけど話せない”典型的な中級者タイプでした。
英語力ゼロではない。けれど、
そんな葛藤をたくさん経験しました。
このページでは、英語の基礎はあるけど「現場での使い方がわからない」という方向けに、私自身の経験をもとにした英語学習法を紹介します。
こんな人におすすめのページです
私の英語レベルと壁
渡米前(~2022年)
- TOEIC 700点ちょっと。
- 読み書きはなんとなくできても、実際の会話が怖かった。特に初対面の人には「上手く伝えられないのでは」と不安が強く、話すのを避けてた。
- 慣れている人(例えばアメリカ人の夫)にはきちんと思いを伝えることが出来る
CNAスクール入学時 (2023年)
- きちんと予習をすれば、授業は7〜8割理解できる。
- 実技練習や実習では、周りの”ナチュラルスピード”や表現に全くついていけず、黙ってしまうことが多かった。
- 質問をしたくても皆の前で質問しづらく、生徒全員が帰宅してから先生に質問していた。
CNAとして働き始めてから(2024年~現在)
- 「伝わらない悔しさ」や「恥ずかしさ」を少しずつ乗り越えて、少しずつ話す勇気を育てた。
- 医療の現場で使う表現や英語に慣れ、業務は不安や問題なく遂行できるように。
- RN資格取得を目指して医療英語やコミュニケーション方法を学習(←今ここ!)
現場でつまずきやすいポイントと乗り越え方
落とし穴 | 対処法 |
---|---|
文法を気にしすぎて話せない | 完璧より「伝わる」を目指す。伝わったらOK! |
ネイティブの早口に焦る | キーワードだけ聞き取ればいい。全部わからなくてOK。 |
恥ずかしくて口を開けない | 職場は語学学校じゃない。失敗=成長チャンスと思う |
私がやってよかった!中級者向け英語学習法
英語は「知ってる」から「使える」への橋渡しが一番むずかしい。でも、日常に組み込んでいく工夫で確実に変わってきます。
1. ELSA Speakで発音矯正 → 職場で「通じる英語」に
まず私に襲い掛かった課題は「発音」です。職場では、”toast”(トースト)を聞き取ってもらえなかったり、”lunch”の発音を(少々意地の悪い)患者さんに発音を正されたこともあります。
様々な発音が入り混じるアメリカですが、地域によっては綺麗な発音しか流通していない地域もあるため(私の住んでいる地域がまさにそれ)、私は発音矯正を早々に始めました。
2. 現場で聞こえた医療英語を「自宅で調べてアウトプット」
- CNAとして働きながら、聞き取れなかった単語や言い回しをスマホにメモ。
- 帰宅後、辞書やYouTubeで意味&使い方をチェック。
- 家族(特に夫)に「今日こんな表現を聞いたんだけど、合ってる?」と声に出して説明=自然なアウトプット。
- 翌日また職場で使ってみる → 「定着する実感」が得られる!
3. フレーズは「使う場面ごと」にストック
- たとえば…
- ベッド上でのケア → “Can you turn on your right side, please?”
- 排泄介助 → “Would you like to go to the bathroom?”
- 同僚にお願い事があるとき → “If you don’t mind, could you help me to ~?.”
- 「状況別フレーズ帳」をスマホのメモやノートで作っておくと、見返しやすい💡(アメリカの医療現場ではプライベートの携帯を持ち歩けます😊)
4. シャドーイングでナチュラルなイントネーションをトレーニング
聞き取れない英語って、実は「知らない単語」じゃなくて、「音のつながりや強弱」によるものがほとんど。
たとえば、
“What do you want to do?” → 「ワッダヤワナドゥ?」
“Can I help you?” → 「キャナイヘルピュー?」
みたいに、音がどんどん省略されていくのがネイティブの自然な話し方です。
私はこれに慣れるために、シャドーイングを始めました。
(シャドーイング=英語音声を聞いたあと、1〜2語遅れてそのまま真似して口に出すトレーニング)
やってよかったポイント:
- 「音のつながり方」が分かってくる
- リスニング力がUP
- 自分の話し方にもリズムが出てくる
慣れてきたら、CNAの業務に出てくるようなフレーズを使ったシャドーイングもおすすめ。
🗣 たとえばこんな表現を真似して練習:
- “Hi, I’ll be your CNA today. Let me know if you need anything.”
- “Can you turn a little bit to your left side, please?”
- “I’m going to take your vital signs now, is that okay?”
使った教材は、YouTubeや、TED の英語字幕付き番組。そしてシャドテンです。
スマホひとつでどこでも練習できるのが魅力です。

5. 医療英語や国際看護師に特化した英語コーチング
こちらは、私も最近始めたばかりの学習法です。
CNAとして現場である程度スムーズにコミュニケーションがとれるようになっても、
「RNとして働きたい」「より上のレベルを目指したい」となると、また全く別の壁にぶつかります。
RNには、ただ英語が話せるだけでなく、
など、より高度な英語運用能力が求められるようになります。
正直、「日常会話ができる」だけではまったく足りない…
そんな不安から、私は国際看護に特化した英語コーチングをスタートしました。
このコーチングの良かった点は、
- 自分のレベルや目標に合わせてカリキュラムを組んでくれる
- 1対1なので、曖昧だった表現をその場で確認できる
- 今の課題(たとえば指示の出し方や患者教育の表現)を具体的に練習できる
というところ。
現場での実践力をさらに深めたい、将来的に国際看護師(International Nurse)として働きたい、という方にとっては、とても有効な学習手段だと感じています。

よく使う医療現場フレーズ(覚えて損なし!)
上記英語は臨床でバンバン使われている表現です。同僚にも、患者さんにも「リアルな表現」の方が伝わりやすく、聞き返されないことで自分自身のストレスも激減します。
氏名確認も「What is your last name?」よりも「Can I get your last name?」の方が私の地域では多く使われており、表現の広さに驚きました。
実際に現場で毎日使うフレーズだけをまとめたページも作る予定なので、のんびり更新をお待ちください😊

英語学習リンク集(別ページへ)
医療英語のフレーズ帳(作成予定)

シャドテン体験レビュー(作成中)

ELSA Speak体験レビュー(作成予定)

最後に:完璧じゃなくても、あなたはちゃんと前に進んでる
英語って、ある日突然「話せるようになる」わけじゃなくて、
何度も間違えて、恥をかいて、でも諦めずに口に出し続けた人だけが、少しずつできるようになるんですよね。
私は今でもネイティブの同僚に言い直されたり、患者さんに聞き返されることがあります。
でも、「言えなかった」じゃなく「言おうとした自分」を毎日ほめることにしています。
あなたの英語力も、CNAやRNとしてのキャリアも、ちゃんと積み重なってます。
私もまだまだ勉強中。一緒に頑張っていきましょう😊
