こんにちは、リルです。
今回はアメリカの病衣(病院で患者さんが着る服)について、シェアしようと思います!
病院によっても異なるかもしれませんが、日本では病衣っていくつか種類がありましたよね?
でも、アメリカに来てCNAとして働いてみたら、「え、これが普通?」「…おしり、見えちゃうよね?」と、思わず二度見したほどのカルチャーショックがありました😂
日本の病衣は和洋のパジャマ式

日本の病院では、患者さんのADL(生活動作の自立度)や病状・挿入されているドレーンなどに応じて、病衣の種類を使い分ける病院が多いのではないでしょうか。
私の働いていた病院では、上下セットのパジャマ型・浴衣型・術衣の3種類がありました😊
病衣の種類 | 病衣の適応 |
---|---|
上下セットのパジャマ型 | 主にADL自立の患者さんが着用。(歩ける方や自分でトイレに行ける方など) |
浴衣型 | オムツ交換などが必要な患者さんが着用。前開きでサッと脱がせやすい。 |
術衣(オペ着) | 点滴やドレーンがたくさんついてる患者さんが着用。袖がサイドがボタン式でチューブやドレーンが入っていても着脱しやすい。 |
どのタイプも「局所はちゃんと隠せる」ことが前提で、羞恥心やプライバシーに配慮されてたなという印象です。
病衣の選択も「アセスメントの1つ」と私はよく先輩から言われていました😊
アメリカの病衣は、まさかの「1種類のみ」!
で、アメリカに来てびっくりしたのがこれ。
病衣、まさかの1種類。しかも背中オープンタイプ。
アメリカの病院は前から袖を通す日本の「逆浴衣Vr」のような感じです。
袖付きのエプロンというのが一番分かりやすいでしょうか…
着方は簡単。前から腕を通して、首の後ろでヒモを結ぶだけ。
腰あたりにもヒモはあるけど、使ってる人は少ないです。結果として…
おしり丸見え。背中スカスカ。
最初に患者さんが立ち上がったとき、つい「わ!見えてる!」って焦りました(笑)
でも、これがアメリカでは普通みたいで、患者さんもスタッフも気にしてないのが逆に衝撃です😂
気になる方は「america hospital gown」と検索すれば沢山画像が出てきますので見てみてください♪
便利な工夫もちゃんとある
ただ、全部が全部ダメってわけではなくて、合理的な部分も多いです。
- 袖がボタン式 → 点滴やIVが入っていても脱ぎ着しやすい
- ポケット+通し穴付き → 心電図モニターのリードを通して、機械をポケットに入れられる
- 歩行時は2枚重ね → もう1枚を背中に羽織って外出スタイルにチェンジ!
あと、便失禁があったときなど対応が楽に済むことが多いです。背中オープンなので、病衣まで汚れていない、ということもあります。
個人的にちょっと気まずかった話…
何度か経験あるんですが、30代くらいの若い女性がパンティー1枚にこの病衣だけで立ってたりすると、背中から下着が見えちゃうことも。
別に患者さんは気にしてないけど、こっちが勝手に「うわ、見ちゃった…」って気まずくなったり。
でも、ほんとに誰も気にしてないんです。
羞恥心よりも「機能性」と「快適さ」優先、という文化なんだろうなぁと実感します。
日本とアメリカ、どっちが良い?
正直、どっちにもメリット・デメリットがあります。
日本 | アメリカ |
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プライバシー配慮◎ | 着脱のしやすさ◎ |
種類が多くて対応◎ | 機械へのアクセス良好◎ |
手間は少し多め | 衛生対応がスピーディ |
看護師目線でいうと、アメリカ式は処置やケアのしやすさはピカイチ。
でも、やっぱりもう少し「見えにくいデザイン」にならないかな〜って思っちゃいますね。
まとめ:病衣ひとつでも見える文化の違い
病衣って、たかが服、されど文化。
その国の医療の価値観や患者さんとの距離感が、病衣からも垣間見えるなと感じました。
今後も「え、これが普通なの?」って思ったアメリカの医療文化のあれこれ、どんどん紹介していきますね!