こんにちは!今回は「アメリカの病室ってどんな感じ?」というテーマでお話しします😊
CNAとして働く中で、「え、日本と全然違うじゃん!」と驚いたポイントも多かったので、看護助手・看護師・留学を考えている皆さんの参考になれば嬉しいです!
目次から気になるところだけ読んでいただいてもOKです♪
個室が基本!?アメリカの病室のスタイル
アメリカでは個室(Private room)が基本です。
もちろん病院によって差はありますが、私の働いている中規模病院では、全室個室!コロナの時は1部屋に2人入ることもあったらしいですが、基本的に1人部屋が当たり前です。
日本では4人部屋や6人部屋がスタンダードだったので、最初は「贅沢~!」と思ってました笑
個室のメリットは…
逆にデメリットは…
- CNAの動線が長くなる(1部屋ずつ歩き回る必要あり)
- 家族や親戚など10人くらいが部屋にいる時があり、患者さんに話しかけるまでが大変😂(日本のように「外で待っててください」をあまりしない。採血の時でさえも)
個室=高級病院という感覚は、アメリカではあまりなく、むしろ「個室で当たり前」という印象です。そのため、コロナの時は2人部屋とかもあったらしく、「1人部屋にしろ!!」というクレームがとても多かったそうです😂
家族の付き添い、実は“ほぼ当たり前”文化!?
アメリカで働きはじめて驚いたのが、「家族の付き添いが本当に普通」なことです。
リクライニングチェアがほぼ全室に備え付けられていて、必要であればCot(ポータブルソファベッド)を無料で貸し出すことも可能であり、患者さんのご家族がそのまま病室に宿泊するのも全然珍しくありません。
私の病棟にも、5日間ほど泊まり続けていた奥さんや、兄弟・子どもたちが交替で泊まりに来るご家族がいました。
アメリカ人の夫いわく、
「病室は“ホテルの一室”って感覚に近いかもね。」
たしかに、部屋の設備やレイアウトを見ても、「ちょっと広めのホテル」と言われたら納得かもと思います笑
ソファベッドで夜を明かすご家族に、「寝心地はどうですか?大丈夫ですか?」と声をかけると、「ぜんぜん!毎日ここで寝てるから慣れたわよ〜」と笑顔で返されたこともあります。
ちなみに日本の病院でも家族の宿泊は可能なケースもありますが、
- 看護師に事前申請が必要
- ベッドの準備や貸し出し料金がかかる
- 他の入院患者さんに配慮して控えるように言われることもある
…など、かなり制約がある印象です。
アメリカのように「付き添いもケアチームの一部」という考え方は、文化の違いを感じるポイントの1つだと思います。
備え付けの設備がすごい
各部屋には基本的に以下の設備があります:
- 全自動ベッド(離床センサーやナースコール機能、USBポート付)
- トイレ・洗面台(部屋の中にあるのが普通)
- 壁に酸素吸入器&吸引器(すでに固定で設置済み)
- バイタル測定マシン
- リクライニングソファー
- テレビ
- 院内で使用できる電話
- RNが使用するパソコン(電子カルテ)
- バッグバルブマスクや緩衝材マット
以前日本で働いていた時は病室にトイレがなく、患者さんはわざわざ廊下を歩いて車いすトイレ・共通トイレまで行く必要があったため、トイレが部屋にあることは転倒予防にも良いし、プライバシーが保たれて良いなと思いました。
アメリカの病室とテレビ事情:無料&多機能でびっくり!
アメリカの病室で働いていて、日本との違いを強く感じるのがテレビの扱い方です。
まず、日本の病院では「テレビカード(プリペイド式)」を購入して視聴するのが一般的ですよね。以前働いていた時は半日~1日分で1000円とわりといいお値段していたなと今でも思います。
ところがアメリカでは、テレビは無料で見放題!
カードなんて不要、スイッチを入れればすぐに使えます📺
各部屋にはテレビガイド(チャンネル表)が置かれていて、そのチャンネル数の多さにも驚きます。
例えばこんな感じ:
- ニュース、映画、スポーツはもちろん
- クラシックやジャズなど、音楽だけが流れる専用チャンネル
- 教育・健康番組もちらほら
テレビは「暇つぶし」だけじゃなく、生活の一部なんです。
さらに、最近の病院ではテレビを“医療ツール”として使うケースもあります!
私が働いている病院では、テレビ画面を通じて「バーチャルRN(Virtual Nurse)」が登場し、リモートで患者さんと会話をしながら、以下のようなケアを行います:
- 入院時のアセスメントの実施
- 投薬や検査の流れなどのオリエンテーション
- 退院前の指導
「テレビで看護師と話す」なんて、最初はなんて画期的なんだ!と驚きましたが、患者さんはけっこうスムーズに受け入れていて、デジタルに強い国ならではのシステムだなと感じました。
ちなみに、アメリカの病室ではテレビのリモコンがナースコールと一体化しています。
チャンネルを変える、ベッドを動かす、ナースを呼ぶ、電気のON/OFF――すべてワンリモコンで完結。
患者さんからの「TVがつかないよ~」なんてナースコールはもはや日常です😂笑
CNA目線での「病室あるある」
- 病室が広い分、歩数が増える(しかし日本のように走っているスタッフはゼロ)
- 清掃員(Housekeeper)が1日1回病室をきっちり掃除してくれる
- 患者さんの好みによって室温設定がバラバラ(寒すぎる部屋は地獄🥶パーカー必須!)
- テレビのリモコン・電気のON/OFF機能がナースコールについているため、「あ、間違えた!」コールが1割程度ある
- 部屋がお花やカード、ぬいぐるみなど患者さんの好きなものであふれているため、「あ、これかわいい~!私このクマ大好き!」など患者さんの私物で会話を始める&盛り上がる
- 超フレンドリーな患者さんの場合、10人くらい家族が部屋にいる時でもたまに「こちらは僕の妻のエミリー、こっちは娘のグレイス、んでこっちが…」と全員の自己紹介をされる(30年近く純ジャパの私は誰の名前も覚えられないし、むしろ勝手に気まずいと思ってる笑)
おわりに
いかがでしたか?日本と一味違うアメリカの病室事情にびっくりされたのではないでしょうか😊
アメリカの病室って、機能的かつホスピタリティ重視な印象がありますよね。アメリカの医療費が高くなければ、一度アメリカの病院に入院してみてもいいかも~と思えるほど快適そうでした笑
「病室」というシンプルなテーマですが、日本とアメリカの違いを知ることで、
これから留学を考える方や、海外の医療に興味がある方の視野が少しでも広がれば嬉しいです!
次回もアメリカの医療現場あるある、のんびりお届けしていきますね~♪